大事なのは「血筋」か「才能」か
今日は現在話題の映画『国宝』を遅ればせながら観てきたのでその感想を。
いつもの映画紹介みたいな感じではなく本当に感想を書きたいと思います。
映画『国宝』を観てきた!
公開してから4週目ですが、朝イチの回でも席は殆ど埋まっていてこの映画が大ヒットしていることがそれだけでわかりました。
年齢層も様々でご年配の方もいらっしゃいました。自分が良く観る映画ではいらっしゃらない年齢層の方々もいて映画を観ることの醍醐味を感じることができました。
上映時間が”2時間54分”とおよそ3時間で、少し長いかもなぁ~なんて思っていたんですが、内容が凄まじかったのか、集中するあまりあっという間にエンドロールが流れていました。
そして僕はそもそも歌舞伎界についてまったく知らないこと。
なんとなく家系が大事なのかなくらいのことしか知らないし、演目も全然知りません。
そんな僕でもこの国宝は引き込まれてしまって集中するあまり左手を右手でぎゅーっと握り続けていました。
吉沢亮さんと横浜流星さんがすごい!
主演の「吉沢亮さん」と「横浜流星さん」がとにかくすごかったです。すごいすごいって繰り返すだけじゃそれこそ”芸”がないんですけどすごかったんです。
まずは吉沢亮さん、今回彼が演じる「立花喜久雄」という人はヤクザの息子で親を亡くし、「渡辺謙さん」演じる「花井半二郎」によって引き取られ、歌舞伎の世界に入りこみ、「花井東一郎」という芸名をもうらんです。
”女形”としての才能、芸の才能。吉沢さんの気迫とか凄みみたいなものが演技に詰まっているような感じがしたし、芸にしがみつくことで自分の生きる意味を見出しているような感じがビリビリと伝わってくるようで圧倒されました。
そして横浜流星さん、彼が演じるのが「大垣俊介」という人で、「花井半二郎」の実の息子です。芸名は「花井半弥」。
彼は彼で当主の息子で正当な後継ぎであり半二郎と同じ”女形”でもあります。2人が切磋琢磨していくんだけど途中挫折があるんですね、そこの演技というか吉沢さんとはまた違った切ない演技、繊細な演技ができていて凄かったです。演技のこと分からないけどそんな自分に分からせてくる2人ってなんなんだろう。
ていうか吉沢さんあんた「アイリスオーヤマ」とCMと全然違うじゃん!やっぱりすごい!
歌舞伎界について
そもそも歌舞伎界というのは家の”血筋”や”格”が大事なんだそうです。
なので実子が継いでいくことが多いようです。稀に”部屋子”(国宝でいうところの吉沢さん)が養子として迎えられることがあるそうですがそれは本当に稀なことだそう。
そのため、血のつながりが大事であり、実子を差し置いて部屋子に名前を継がせるなんてことは殆どありえないことのようです。
渡邊健さん演じる「花井半二郎」が劇中あるセリフを言うんですがそれが実に残酷だったと思いました。
そして、吉沢亮さん演じる「東一郎」が言うセリフも切なく苦しく、それに対する横浜流星さん演じる「半弥」の対応もまた切なさを感じるというかなんというか。
言葉に表すのが難しいですが心が震えました。
これから観るために予習をするなら
僕はなんの知識もなく観に行ってきたんですよ。何度も言いますけど。
それでもすごく楽しめました。が、もしまだご覧になっていない方でこの記事を読んで興味を持ってくれて、「行ってみようかな」と思ってくれた貴方、もし予習したいということでしたら、演目を予習していくといいかもしれません。
劇中での演目
これらが丁寧に公式ホームページにて紹介されておりますのでリンクを貼っておきます。
でもこれらを知らなくても十分楽しめましたので勢いで映画館へ行ってしまっても問題ないと思います。あとから復習したらいいんです僕のように。
とにかく凄まじい作品でした間違いなく今年のトップ5には入るだろう作品ですので是非大きいスクリーンでご覧になってください!
もしこの記事が目に留まり、この映画に興味を持っていただけたら嬉しいです。
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またね。