
ひとりぼっちの少年『エリオ』は居場所を求めて宇宙へと飛び出していく成長の物語と言って良いのではないでしょうか。
ディズニー・ピクサー最新作、映画『星つなぎのエリオ』を遅ればせながら観てきました。
鬼滅の刃やらジュラシックパークの新しい映画やらクレヨンしんちゃんやらで1日の上映回数は2回、しかも小さいスクリーン、お客さんはパラパラという状態でしたが観てきましたので感想を書いていきたいと思っています。
今回は公開から1週間経ってるしまぁネタバレしてもいいよねということでネタバレありの感想です。
感想の前に予告映像を観てくださいよ
ここから感想です
両親を失って失意のどん底の主人公エリオは「ボイジャー1号」の展示施設に迷い込み宇宙における生命の発見に心を奪われてそこから宇宙人に誘拐されることを夢見ることになり、親代わりとして育ててくれている叔母の邪魔になってしまっているのではという心境も相まってより強く夢を抱く。
念願叶って宇宙船によって連れ去られ「コミュニバース」という銀河の知識交流機関へと案内される。
そこでエリオは戦争主義であるハイラーグ星人「グライゴン」との交渉役としての任を地球代表として受ける。
交渉の結果としてグライゴンを怒らせてしまったエリオはグライゴンの息子「グロードン」と出会い、彼を人質とすることで和平交渉の材料とする。
地球では孤独を感じていたエリオはグロードンと心を通わせていく。
グロードンは大人になったら武装して戦いに身を投じていく自身の星の伝統に疑問を抱いており本当は武装したくないこと、しかしお父さんに愛されるために受け入れる気でいることを打ち明ける。
エリオはある策を思いつきグロードンを救おうとするが…
グロードンがかわいい

この目玉のない一見不気味な見た目の異星人がとってもかわいいんですよね。
吹き替えで観たんですが、声優さんは佐藤大空(さとうたすく)さんという6歳の方だそうで、演技素晴らしかったと思います。少し舌足らずなところがかわいいんですよね。
孤独を感じていたエリオに「君のこと好きだよ」ってまっすぐに伝えるところが素直に涙でした。
エリオの成長物語であり、親子の物語でもありました

今作の主人公であり両親を不慮の事故で亡くしたであろう少年。
地球に居場所を見出せず宇宙に居場所を求めているんですね。
両親の代わりに育ててくれている叔母さんである「オルガ」に対して自分が邪魔であると感じている部分も辛いんですよね。

オルガ自身も自分に懐かないエリオにお手上げ状態で寄宿学校のキャンプにエリオを入れるのでそこで自分は「んん?」と思いましたが、仕方ないのかとも思いました。
結局エリオはそこでいじめられてしまい、その最中に宇宙に連れ去られるという展開になるので結果オーライでもありましたが。
グロードンは自身の未来に絶望し、泣いてしまうんです。目がないので口からよだれみたいな液体を溢れさせているんですけど、そんなグロードンに寄り添うことで大人への小さな1歩を踏み出していたのではないかなと思いました。
そんなグロードンの泣いている姿を見て、自分には子供はいませんが、もし子供がいたとして、その子の未来を誘導するようなことをしてしまわないようにしなければと思いました。
なかなかそんなこと思っても難しいんでしょうが、子供はなかなか自分の気持ちを親に伝えるのは難しいと思っています。自分にも心当たりあります。
ただ親も良かれと思ってのことだと思うのでそこが難しいですよね。コミュニケーションが大事で、その子の将来を変えてしまうことになることが怖いことだと思いました。
今作ではラストでグロードンと彼の父の関係、そしてエリオと叔母さんの関係をきっちり描いていたので良かったと思います。
日本版エンドソングBUMP OF CHICKEN『リボン』
僕はBUMP OF CHICKENが大好きなのでそのことについても触れざるを得ません。
そもそもこの曲は2017年に配信でリリースされた曲であります。
この映画のために書き下ろされたわけではないですが、歌詞がピッタリマッチしてました。我らが藤原ちゃんの作詞のすばらしさを改めて感じました。
『星つなぎのエリオ』によってこの曲の新しい一面を感じることができたのも良かったです。
MVを置いておきます。この曲がエンドロール最後の方で流れるので映画の内容を思い出しながら聴いておりました。
最後に
『星つなぎのエリオ』色々言いたいこともあるんですけど、エリオとグロードンがとにかくかわいくて特にグロードンですね。それだけでもう僕は良かったと別に「エリオ語いらなかったんじゃね?」とか思ったこととか忘れちゃいました笑
段々、上映回数減ってきているのでまだ観ていない方は是非観てください!
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