
『トイ・ストーリー』僕の大好きな映画のひとつです。
そんなトイストーリーの最新作『トイ・ストーリー5』が7月3日より劇場で公開されました。
そんなわけで公開日に観に行った僕がトイストーリーシリーズについて思っていることや『トイストーリー5』についての感想やリアルなレビューを書きたいと思います。
前半はネタバレなしですが、後半はしっかりネタバレがありますのでまだ観ていない方はご注意ください。
映画『トイ・ストーリー5』を観てきた!あらすじ(ネタバレなし)
まずは最新作『トイ・ストーリー5』のあらすじを少々。
前作『トイ・ストーリー4』でカウボーイ人形のウッディが持ち主の女の子ボニーの元から離れて自由なおもちゃになってから数年後のお話です。
内気なボニーは友達作りが上手くいかず、ウッディから保安官バッチを託されたカウガール人形のジェシーやスペースレンジャーのバズたちおなじみのおもちゃたちはボニーが新しい友達を作れるように陰ながらサポートしていますが、現代の子供たちはもうおもちゃでは遊ばず、タブレットやPCなどのデバイスを使っています。
「おもちゃの時代はとっくに終わった」そんなことを言うおもちゃもいる中でボニーのもとにもついにタブレットのリリーパッドがやってきます。
過去に持ち主と悲しい別れを経験したジェシーは焦りなんとかボニーの心を引き留めようと考えます。
みんなとは離れ自由になったウッディや最新のバズ・ライトイヤー軍団も巻き込んでのストーリーが始まります。
前作『トイ・ストーリー4』に思うこと
未だに賛否の意見がよく見られるトイ・ストーリー4について僕の意見を書いておきます。
恐らく否定的な意見を持っている人が多い前作ですが僕自身はとても好きな作品であります。意見が合わないなと思った方も良ければ読んでいただければ嬉しいです。
実際否定的な意見を持たれている方と同じように僕も公開当時映画館で観た時や観た直後は怒りを覚えていました。
それはなぜか、1作目の『トイ・ストーリー』が日本で公開されたのが1996年僕が8歳の頃でした。VHSをサンタさんにプレゼントしてもらいそれはもう何度も観ました。
ウッディとバズの対立、ウッディのバズに対する嫉妬心、シドの部屋でウッディがバズに語る本音に心を動かされましたし何よりも『トイ・ストーリー』を象徴するセリフ「無限の彼方へ さあ行くぞ」に心を震わせました。
だけど本当に感情移入していたのはウッディやバズのおもちゃたちじゃなく彼らの持ち主であるアンディでした。
アンディは想像力豊かでおもちゃを大切にする、おもちゃたちからしたらまさに理想の子供です。
自分はアンディのようにおもちゃを大切にしていなかったのである種の憧れのような感情と自分をアンディに重ねることで失くしたおもちゃたちへの罪の意識を成仏させていたのかもしれません。
だから『トイ・ストーリー3』でアンディがボニーに託したウッディを雑に扱っているのが許せなかったんだと思います。
ですが時が経ち僕自身が30歳を過ぎアラフォーの年齢になってくると次第にアンディではなくウッディに共感するようになったのです。
そもそもアンディにボニーの住所を教えたのはウッディであり、屋根裏行きの箱に入ったのもウッディでした。アンディとの別れを選択したのはウッディだったんですよね。
最終的にはアンディがウッディとの別れを選択してボニーに譲ったのですがそれでもアンディより先に別れを選択していたのはウッディでした。
ウッディは理想的な子供であるアンディが大人になるのを見届けたのです。
人間に置き換えるといい会社で定年まで勤めあげてその後は別の会社で働いているような感じかなと思います。
そりゃボニーと遊んでもらえないのは寂しいしなんとか仕事をしたいと思いボニーが生み出した大事なおもちゃの「フォーキー」のお世話を必死で遂行します。
途中でフォーキーにアンディの思い出を語ったりする姿はまさに「俺も昔は輝いてたんだよ」なんて昔話をするおじさんです。僕も経験あります。
だからおじさんになった今ウッディに共感できるしラストで自由になったウッディの選択がとても輝かしく見えるんです。
彼の意見を尊重したバズの「彼女は大丈夫だ」長年苦楽を共にした相棒のセリフとして最高で、お別れのハグをする元アンディのおもちゃたち。
レックスが「ウッディは迷子のおもちゃになったの?」の問いに対するバズの解答。
そして最後に青空ではなく星空の下ウッディとバズが離れて行きながら「無限の彼方へ」「さあ行くぞ」と言うシーンは僕の心を優しく包み込んでくれました。
もしかしたら今否定的な感情を持っているあなたももう少し時間が経てばウッディの選択に共感できる日が来るかもしれません。
同じ映画を観ていたとしても感じ方は人それぞれです。あなたの観たものを大事にしてほしいと思います。
『トイ・ストーリー5』はどうだったのか(ネタバレあり)
まだ1回しか観てないので何とも言えないのですが、正直にお話しすると映画を観ている最中は「あれ?なんか普通かも?」という印象でした。
タブレットが出てきてバズ軍団が大暴れしてという展開、今作の主役であるジェシーと相棒のブルズアイの活躍やおもちゃとデバイスの共存についてが語られていてワクワクするんだけどなんかあんまりピンときませんでした。
それでも家に帰ってきて一緒に観に行った妻と話していたら自然と良かったところの話ばかりしていたのです。それはつまり頭とは裏腹に心が楽しんでいたということでしょう。「内なる声」が面白い映画だったとささやいていたのです。
タブレットに支配される子供たち
今作本当に子供たちがタブレットに支配されています。
「おもちゃの時代は終わった」というセリフそのままにおもちゃで遊んでいるボニーが仲間外れにされてしまうんですよね。それはかなり可哀そうでした。
多分これはピクサーが危険視していることへの警鐘だったのかな?現実の子供たちは流石にちゃんとおもちゃで遊んでいるし、ゲームもタブレットもやるけどおもちゃでも遊んでいるので、おもちゃとデバイスが共存していると思っていますが、このままだとやはりおもちゃの時代が本当に終わってしまうのかもなという危機感はありました。
バズ軍団
そして今作の見どころのひとつでもあるバズ・ライトイヤー軍団。
とあるきっかけで彼らはハイパースリープから目覚めて活動し始めます。
しかし、このバズ軍団僕たちが知っているアンディのバズとは違います。
箱には「ハイテク版(HI-TECH EDITION)」と書かれており、その機能は様々でなんとWi-Fiのルーターも内蔵しているし、驚くことに防水です!
子どものおもちゃがWi-Fiルーター内蔵ってやりすぎじゃないか?と思ったのですがこれはおそらくあの世界がタブレットなどのデバイスにほとんど支配されてしまったおもちゃ会社の苦肉の策ではないかと思います。実際に終盤リリーパッドによってアップデートが行われ彼らはドローン機能を発揮します。このドローン機能もおもちゃ会社が考えた子供の成長に合わせて機能をアップグレードできるそれを親が選択できるようにしているんじゃないかと考えました。だからこそ箱から出たばかりではドローン機能が使えないというちょっと深読みしすぎかもしれませんが。そのシーン、空に浮かんだウッディとバズ2人のセリフにはさすがに目頭が熱くなりました。
ただ、新しいバズ知能高すぎるだろ。笑。
だって焚火してたよ?その割には星を見て「スターコマンド」みたいなスペースレンジャー全開なのそこは両立するんかい!
「なぜ人間を前にすると動きが止まってしまうんだ」というセリフはトイ・ストーリーシリーズの秘密にせまっていると思いましたね。
ただやはりおもちゃなのでバズ軍団の中の1体が子供に拾われてしまったとき助けに行くんだけど拾われたバズがひとしきり遊ばれた後でおもちゃ状態なのに表情が嬉しそうに見えたところも良かったです。それを見たバズたちが彼を取り返そうとせずに本来の目的に戻っていくのも素敵でした。
ジェシーの物語
本作の主人公と言って良いでしょうカウガールのジェシーはひょんなことから前の持ち主であるエミリーの家にたどり着きます。
そこには確かに自分が暮らしていた痕跡が残っている。
古いデバイスたちとケンカしながらも仲を深め、しっかり目的であるボニーにぴったりの友達を見つけることもできました。
そしてエミリーがなぜジェシーを寄付に出したのかは言及はされませんでしたが、想像は出来ました。
「ずっと昔」アンディの前にジェシーの持ち主だったエミリーは成長してジェシーをチャリティ行きの箱に入れます。その別れがジェシーのトラウマになっており今回のお話の騒動になるんだけど、エミリーはジェシーを大切に思っていなかったわけじゃなくてしっかり大切に思っていたことが分かります。娘に「ジェシー」という名前を付けていたことが分かりジェシーは救われましたあれは見事な救いでした。安直にエミリーを登場させなかったのもすごく良かったです。流石ピクサー!お見事でした!
で、なぜそんなに大事に想っていたジェシーを寄付に出したのか。
それは多分エミリーの「引っ越し」かなと思いました。ある程度の歳の人は引っ越しを一度は経験していると思います。引っ越しの時って断捨離のタイミングなんですよねたくさんある持ち物の中である程度必要か必要じゃないかを分別して手放す決断をする。あるあるとして卒業アルバムとか懐かしい物を見つけて片付けそっちのけになってしまう。映像観返したらエミリーは車を運転してチャリティ行きの箱にジェシーを入れているんですよね。
エミリーもアンディと同じで遊びはせずともジェシーのことを捨てたりヤードセールに出すことなく車を運転できる歳になるまで手元に残している(ベッドの下でほこりまみれではありますが)そしてバッグにジェシーを入れていつも遊んでいた思い出の場所で別れる。それはアンディとウッディの別れとは少し違いますがそれでもエミリーの心には素敵な輝く思い出としてジェシーとの日々が残っていたからこそ自分の娘に同じ名前を付けたというこれって完璧なお話ですよね。まさかそんな救いがあるなんて想像もつかなかったです。
結論
観てるときは「あれ?今作普通か?」なんて思っていたんですがこの記事を書いているとかなりいい映画でしたね!
そして大好きなデューク・カブーンとコンバットカールが出てきたのも嬉しかったです。
意外とコンバットカールはジェシーと関りがあるんですよね。気になる方は『トイ・ストーリー・オブ・テラー』を観てみてください。
結局僕は『トイ・ストーリー』が好きなんだなぁと思いました。ウッディもあっさりと元の生活に戻っていくのも良かったです。あそこでまた別れみたいなのは蛇足だと思うのでね。
気が付けばかなり長い記事になってしまいました。『トイ・ストーリー5』皆さんはどんな感想をお持ちなんでしょうか。同じ映画を観ていたとしても感想は様々なので自分の感想を大事にしてほしいです。誰かがこう言ってるからこうなんだなんて思わなくて良くて自分が好きなら好きでいいし嫌いなら嫌いで良いと思いますので。
あと夜の上映会だったけど親子連れが多くて子供たちのリアクションを感じながら観れたのも良かったです。
ではまた次の記事でお会いしましょう。またね。